中学入試をするメリット・デメリットをなるさん（塾講師）が解説その⑥デメリット編～奪われる時間～

飽き性なんで、このシリーズ早く終わらせて違うこと書きたいです。

こんにちはナルシストのなるさんです。

塾の先生やってるんですが、「先生に見えない」とよく言われます。

「変人は誉め言葉」と言う信条なんで素直に喜んでます。

さて、中学入試についての続きです。ここまでの記事はこちら↓

デメリット②：とてつもない時間を奪われる

当たり前ですが「受験戦争」と言うだけあって、学力の競い合いです。

合格する定員は決まっているのでそこに入るためには並大抵の努力では足りません。

アタマの良い悪いはあるにせよ、ある一定の、いやかなりの量の時間をかけないと合格できません。

費用のところでも書きましたが、中学入試用のカリキュラムを用意して定期的なテストを実施をする「大手の中学入試の塾」に通うのがほぼ必須です。

たまに、「浜崎アカデミーだけで大手塾に行かずにマイペースに受験したい。」と言う希望を言ってくる方がいます。ただ、ほぼ無理ですね。過去に数人いましたが、とびぬけた賢さとやれといったことは必ず実行するマジメさがあってのことです。

「大手の過密スケジュールに時間を奪われずにのびのびと」は、時間をそこまでかけたくないけど合格はしたいという都合の良い良いとこ取りの発想です。

実際には時間をかけないと合格するのに必要な学力はつきません。

さて、大手の塾に通うと４～５年生で、最低週２回、多いと３回は塾に授業を受けに通います。大体６時くらいから９時くらい、２～３時間は授業があります。

「そんなに長いの！」と思うかもしれませんが、これでも国語算数理科社会の４教科を詰め込まないといけない先生の立場からすると「教える時間が足りない！」と感じるものです。

塾のある日は学校から帰って塾に行って一日は終了でしょうね。

では塾のない日は自由にできるかと言うとそうでもなくて、どっさりと宿題が出されます。

やっていかないと怒られるし、ついていけなくなります。

塾のない間の曜日は宿題で潰れると思った方がいいでしょう。

やるのが遅い人だと頑張っても終わらなくて、常にヒイヒイ言うことになります。（万人ができることでもないので、入試をする気になって塾に入れてみても宿題がこなせないようだと、厳しいですが入試をすること自体を考え直した方がいいかもしれません）

これに加えて２週間に１回、だいたい土曜日に単元ごとにその内容がどのくらい取れているかを測る小テストがあるところが多いです。これも時間かかりますし、心がけの良い人はこのテストができるように復習に時間を使ったりします。

だいたいのお母さんがこのテストの出来に一喜一憂します。

また、規模の大きい塾になると「クラス分け」をしています。

生徒の学力によってクラスを分けます。

だいたい上のクラスほど授業の雰囲気も良くて優秀な先生が担当し、内容も高度になります。合格したければ少しでも上のクラスに居た方がいいです。下のクラスに行くほど質が落ちて、合格の可能性も下がります。

このクラス分けが小テストで決まる塾もあるし、わざわざ「組み分けテスト」のような範囲が広い大きいテストを１～２か月に１回実施する塾もあります。

テストのスケジュールだけでも気が休まる暇がありません（笑）

これをこなさいないといけないので、他の習い事をやめたり、回数を減らしたりする人もいます（なぜか、５年生までは他の習い事もバンバンできてしまう超人のような子も時々います。時間の使い方が上手いのですかね。それでも６年生に入るとセーブするようになりますが）。

野球やサッカーなどのスポーツに「将来はプロ選手になりたい！」レベルで取り組みながらでも「中学受験もしたい」というのは「二兎を追うもの一兎も得ず」と言うくらい無理です。

中学入試をすると決めた時点で他のことに全身全霊取り組むことは不可能だと思った方がいいです。

習い事なんて言えるうちはまだ余裕がある方で、友達と遊ぶ時間すら取れない可能性もあります。

「〇〇くん、遊ぼう。」と誘われても

「ごめん、今日は塾があるの。」とか「塾の宿題をしないといけないから」

と断ることも多々あるでしょう。