答えを赤字で書くのはダメな勉強法!? こう見えて塾の先生の教える勉強法(過去記事より)

今日の記事は、以前ニコニコ動画でやってたブログ「興味本位はまちゃんねる」に2015年に投稿した記事です。
今読み返すと、てにおはを直したくなりますが、言っている内容は今と異なっていないので、紹介させて下さい

 

初めて体験授業に来た時や、お問い合わせの電話で、こう仰るお母さんがよくいらっしゃいます。
「うちの子は勉強の仕方を知らないと思うんですよ。」
あえて毒を吐きましょう。それって言い訳ではないですか?(笑)
今回はそんな勉強法について書きます。(ただし、ダメな方法です。)

私は何人もの生徒があることをするのを目撃し、必ず注意して来ました。多分人数は二桁だと思います。
そして、ひどい場合その行為は学校の先生の指示であることすらあります。
その行為はやってる生徒を勉強ができない方向に確実に導いていると、私は断言します。

それは、問題集を解いて答え合わせをする時に、間違えた問題の正解を赤ペンで解答欄に書き込むことです。
一見すると真面目に勉強しているように見えます。
しかし、
「あえて言おう、カスであると!」(ギレン・ザビの声で読んでください)
まあ、カスどころか有害です。
以下、どうして有害か列挙します。

理由①:復習の妨げになる。

もし、間違えた問題を復習しようとしたとしましょう(「もし」ではなく絶対に復習はするべきですが)。
その時に解答欄に答えが書いてあったら見てしまいますよね。
そして、「ああ、こう解くのだった。なるほどなるほど。よし大丈夫だ。」ってなりませんか?
そうすると白紙だったら、「え?この問題どうやって解くんだっけ?うーん。」と考える機会が失われます。
ここで、当たり前ですが知っておいてほしいことがあります。
それは、分からない問題を説明してもらって理解することと、分からない問題を一人で考えて解くことの間には、雲泥の差があります。
説明してもらって「なるほどなるほど。」と分かった気になっても、いざ一人でやってみようとしたら「あれ?これ??どうするんだ?」となることがよくあります。これは別に理解力や記憶力が劣っているわけではありません。
人間の頭とはそういうものなのです。
だから私は、一度質問されて説明した問題が出来てなかったり、また質問してきても全然怒りません。
そういうものだからです。(むしろ、もう一回質問してきたら褒めたいぐらいです。よく問題と正直に向き合ってるね、と)
私の授業を観察すると分かると思いますが、私はあまりたくさん説明しません。酷い時は一言二言しか言いません。
必要最低限のヒントで「気づき」を与えて後は自分で考えてほしいからです。
ヒントだけで後は自分で考えて解けた問題は脳内の歩留まり率が良いです。(それでも、最初のヒントが自分では思いつけずにまた分からなくなることも良くありますが)

さて、赤で書いた解答を見て「確認」した人は、結局一度も自分で考えてないことになります。
それに対して、白紙でうんうん唸った人は苦しみながら自分で考えたことになります。
どちらが復習としての効果があるかは分かりますよね?

理由②:勉強した気になってしまう。

先述したように、赤字で答えを書くと後でちょっと見返すだけで「しっかり復習した」気分になれます。
また、学校に提出する時にも白紙で×がついているだけより、書くという行為をして埋めている分、「勉強をした」感じがします。
ただ、これは先ほど述べた通り、本当の復習の邪魔になっています。
ところが、生徒は「しっかり勉強したから、もう自分は大丈夫だ。」と無邪気に思い込んでしまいます。

怖いでしょ。

これでテスト受けたらそれは酷い点数になりますよ。

その点数見てお母さんが
「何て点数よ!ちゃんと勉強してるの!」

と叱ったら、本当に怒って
「ちゃんとやってるよ!見てないの!」
と言い返すことになるわけです。

じゃあ、どうしたらいいかと言うと私の答えは一つです。

答えなんか書かないで大きく赤ペンで×の印をつけなさい。

そして、それを見返して不安になりなさい。

不安になったら、最初からその問題を解き直しなさい。

できたら青ペンで○、できなければ×をつけてから解答を見て理解する。
そして、また復習する。

この地味な作業しかありません。
これは、私を広島学院に合格させてくれた影本先生という先生の教えです。先生は滅茶苦茶厳しかったです。

まず、問題集をやっていても○×を書いてない人は怒られました。

ただ、×がついていることについて怒ったりしませんでした。
「×を○にするのが勉強です。」
が口癖でした。

そして何回も復習して×が何個もついている問題があったら、逆に褒めてくれました。

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