僕は人が「不幸だ。」と思う原因は、ほとんどがその人の心の中にあると思ってます。
仏教でいうところの「執着」ですかね?
「〇〇になりたい!」とか「〇〇したい!」
と思うから、そうならない時に
「ダメだった~。」と勝手に傷つくわけです。
「平和な国に生まれて安全で清潔に飢えることなく暮らしてるから、生きてるだけで丸儲けだ。」
くらいに考えておけば、何も傷つかないんですけどね。
ただまあ、エデンの園の知恵の実と一緒で
「向上心」と言うポジティブなものがあると
「今よりもっとできるように!今よりもっと良く!」
と思ってしまうんですよね。
さてさて、それはさておき
僕は学習塾で受験する人の手助けをしてます。
大学入試と中学入試が主なフィールドです。
特に中学入試が多いですね。
皆さん、子供の人生がかかってると思うから、超マジですよ。
中には怖いお母さんもいます。
さて、入試の時は
「なんとかして、あの学校に受かってほしい。受かりさえすれば、後は好きなことして遊んでいいから!」
と言ってます。
で、受かります。
大喜びします。
そしたら、
「先生、入学までどんな勉強すればいいですか?」
と、聞いてきます。
おい!受かったら何して遊んでも良かったんじゃないのか?
もちろん、分かりますよ。
難しい学校に何とか入ったんです。
勉強難しくてついていけなくて落ちこぼれたらかわいそうですからね。
ただ、そういう殊勝な心境なだけではなく、無意識のうちに目標の上書きが行われているんだと思うんですよ。
難しい進学校に入れた→じゃあ、その学校の生徒が行きそうな難しい大学に合格させたい!
と言う風にね。
ちなみに、「受験は7割が勝手に不幸になる理論」と言うのを僕は唱えてて、大学入試A判定でも勝手に不幸になるんですけど
これって、要は「目標の上書き」が原因なんですよ。
なんで、こんなことを書いているかと言うと
さっき、去年の受験生つまり今の中1の子のお母さんとラインしてて
何にも興味なく、やる気無く、勉強もしてるようなフリでしてしていないので、(ただ学校で出された宿題を何とか文句言いながらやってる、だけ)そんなんでもちろん出遅れ、置いていかれ、それでまたやる気無くして、の負のスパイラルから抜け出せず、泥沼です。
と言ういわゆる「燃え尽き症候群」の愚痴が来たんですね。
この子の入試の時も色々ありました。
こういうと傲慢に聞こえるかもしれませんが、この子のどん底のメンタルを僕が救ったと言ってもいいくらいの感じに色々ありました。
このお母さんは我が子の人生を勝手にデザインしようとするタイプでもなく、すごく良い方なんです。
ただ、ここで
「早く燃え尽き症候群から脱しましょう!頑張りましょう!」
と言う風に上へ上へと引っ張るのも違うなと思ったので
あえて、欲をすててもらうようにアドバイスしました。
なるほど、燃え尽き症候群みたいですね。
でも、落ち込むのも悪いことではないですよ。
この機会に「自分にとっての幸せってなんだろう?」とか
「自分が本当にしたいことってなんだろうか?」と考えてみるのもいいですよ。僕はそれを考えずに惰性でいって25の時に旅に出ましたから。
あと、不幸と言うのは心の中で自分で勝手に生み出すものです。
その際に「こうあるべき」とか「〇〇じゃないとけいない」とか勝手に理想を決めてませんか?
その理想と現実のギャップで勝手に自分で苦しんでるかもしれませんよ。XXXくんは個性があって、公立だと息苦しいタイプだったからそれよりはマシな私立に入って、高校入試にも振り回されずにラッキーくらいに思っておけばいいですよ。
それより、彼はビートルズが好きだったんだから、この際に徹底的にビートルズに浸ってもいいんじゃないですか?
何かに悩んだ時に
「それは勝手に自分が目標を上げてないか?」
と考えて、低く低く考えてみるのもいいと思いますよ。
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